第42章 自分に出来ること
左の宝箱をベロニカが開ける。
「こっちは、レシピだったわ。
王子様と姫の秘密だって」
右側の宝箱はセーニャが開けた。
「こっちには精霊石がはいってますわ。
とても貴重な材料なので大切にしなくては。」
そして、真ん中の宝箱はブレインが開けた。
「おぉ!パープルオーブじゃな!
これでいよいよ残るオーブはあと1つじゃな。」
それを聞いてサランはまた顔を曇らせる。
その様子を見ていたシルビアが優しく肩に手を乗せる。
そんなシルビアを見て困ったようにサランは笑った。
「さて、オーブも見つけたことだしひとまず次のオーブを探す前に休息を取るとしよう。
そういえばブレインはホムラの里に行ったことあるとか?
そちらでちとのんびりしたいと思っておってな。
何でもあそこは蒸し風呂がとても良いと聞いている。」
「あぁ、俺たちはそこでベロニカとセーニャに会ったんだ。」
カミュの説明にロウは嬉しそうに笑った。
「では行くとしようかの。」
宝物庫から出てブレインはルーラを唱える。
便利なことにルーラは1度立ち寄った町に一瞬で向かうことが出来ると言う。
ブレイン達はみんなでホムラの里に向かった。