第34章 重なる気持ち
2人の手当が終わるとブレインはシルバーオーブを手にする。
その輝きは確かにキラキラ好きな魔物からしたら喉から手が出るほどほしいだろうと一同は納得する。
鞄にしまったあと、次の目的地へ行こうと近くのキャンプ跡地でゆっくりすることにした。
残すオーブはあと2つ。
サランはロウの言葉に緊張した。
あと2つで世界が終わってしまうかもしれないと。
1度メダル女学院まで戻り、次の行く先を話し合う。
歩きながらロウが1つこの地方の反対側にプチャラオ村があると話してくれた。
「プチャラオ村?」
「うむ。以前、ワシと姫で立ち寄ったのだが特に何も成果は得られなかったがな。
だが、今はブレインもいる。何か見つけられるかもしれぬ。」
それだったら1度、船に戻り荷物を整えようとシルビアが提案した。
サランも船に戻ってしっかりケガの手当をしたかったのでこの提案には同意する。
「そうじゃな。プチャラオ村はここから少し遠いからのぉ…行く前に休息を取るとするか。」
日も傾きシルビアの提案は正解だったと一同は思った。
夜になるとモンスターも歩き回りプチャラオ村途中で余計な戦闘を強いられるところだった。