第25章 人魚ロミア
「あら?」
シルビアが舵を取ろうとするが船が全く動かなかった。
そこへ慌ててアリスがやってくる。
「ねぇさん!大変です!船が暗礁に乗り上げちまった見たいですぜ!」
「えぇ!?」
「すまねぇ…あっしがいながら…」
アリスはガクンとうなだれた。
その様子を見ていたロウが仕方ないので1度上陸しようと提案をする。
全員、1度船から降りてロウは壊れた船の方へ向かいシルビアとアリスは海域について調べていた。
サランも不思議や光景に辺りを見回しながらフラフラと歩いている。
「綺麗なとこですね。
昔、おとぎ話で読んだことあります。
絵本の王子様とかと来てみたいななんて思ったこともあるんですよ。」
セーニャがうっとりと景色を眺めている。
「ほんとにこんなところがあるなんてね…」
サランも驚きと感動が隠せなかった。
うわぁっとマルティナやベロニカの驚く声が響いた。
サランは慌ててマルティナ達がいる所へと向かう。
「どうかしました!?……え?」
そこにいたのはピンク色の髪をした女の子が海にいた。