第24章 先の不安
しばらくしてブレイン達が戻ってきた。
ロウがどうやら話を通せたらしい。
「さて、これから外海に向けていくとしよう。
…ほれ!セザール殿じゃ!みんなで礼を言おう。」
みんなが意気揚々と外海へ出ようとセザールに挨拶をする。
しかし、シルビアはジエーゴの執事である、セザールから自分が見えないように慌てて隠れた。
「シルビアさん?」
サランが不思議にシルビアを見つめる。
こんなに小心なシルビアは初めて見るからだ。
「おや?」
そんなシルビアを心当たりがあるなとセザールが思うが、サランがそれに気づくはずもなかった。