第24章 先の不安
朝になり、みんなが出発の準備するために片付けを終えた頃
ブレインとマルティナが無事に戻って来た。
「あ!おかえりなさい!」
サランが2人に手を振る。
2人の無事に皆が安堵した。
「無事じゃったか!」
「ロウ様、ご心配お掛けしました。
グレイグの襲撃に遭いましたがなんとか…」
マルティナの口から聞き慣れない名前が出たのでシルビアに耳打ちで誰か聞く。
「シルビアさん、グレイグって誰です?」
「ん?デルカダール王国の軍師よ。
ほら、グロッタの町でも掲げられてたあの像の人よ。」
あーっとサランはなんとなく理解した。
グロッタの像はてっきり英雄は英雄でも遥か過去の偉人のことだと思っていたがグッと心の奥にしまう。