第20章 虹色の枝はどこへ?
それに対してサランがムッとする。
「だったら、カミュさんはここに残っていらっしゃればよくて??
私はこの子は悪い子には見えないけど?」
サランが井戸に跨ぎ下に下りていった。
それを追うようにシルビア、ベロニカ、セーニャと続いていく。
「あーちょっとサランちゃん!?
1人じゃ危ないわよ!」
「お姉様、私たちも参りましょう。」
「分かったわ!」
4人が下に降りて抜けていくのを見たカミュもバツが悪そうに頭をかいた。
「あぁ…その〜悪かったな疑って。ありがとうな。
行こうぜ、ブレイン。」
カミュとブレインも4人の後を追いかけた。
井戸を抜けるとスライムが言っていたように瓦礫を避けて通ることが出来た。
「これ、もしかしたら王妃様がブレインさんを逃がすために通った抜け道だったのかもしれないですね。」
サランが抜けた先を見つめる。
全員が揃ったのを確認すると目の前にある階段を上る。