第18章 表彰式
ガチャリとセーニャがドアを開ける。
「カミュ様?どうなされて?」
「昨日、ハンフリーが倒れて表彰式出来なかっただろ?続きをするから俺たちも観客席に行こうと思ってな。
あと、あいつも起こしに行かなきゃだろうし。」
「それなら、アタシも一緒に行くわ!さぁ!ブレインちゃんを起こしに行くわよ!」
シルビアがルンルンとカミュの後をついて行った。
「私達も観客席に行きましょう!」
セーニャがパンと手を叩くとベロニカもそれに賛成する。
「あー、私はあとから行くから先に行って待っててくれない?
ちょっとラァラちゃんの様子も気にな…」
サランが話してる時、またドアを叩く音がする。
「はーい?どちら様?」
ベロニカの声にノックをした者が返事をする。
「あの、ラァラ…です。サランお姉ちゃんはいますか?」
ラァラな言葉にサランはドアを開けた。
「ラァラちゃん… どうしたの?」
「あ、あのね…ハンフリーお兄ちゃんの表彰式を一緒に見たくて…」
「そっか、わかった。一緒に行きましょ!」
サランはラァラの手を握り2人にはまた後でと挨拶して観客席に向かった。
「ハンフリーさんの身体は大丈夫なの?」
会場では優勝者の表彰式はまだかと観客がソワソワしている。
「うん、ロウおじいちゃん達がくれた薬のおかげですっかり良くなったよ。」
ラァラの笑顔にサランもホッとした。