第2章 小さな蕾
心配しないで、もう大丈夫よ。
団長との話が終わり、それでも信じられるのか分からず少し震えているとシルビアが微笑みかけサランの手を優しく手を握りしめた。
その大きな温かい手にサランはこくんと頷く。
「さぁ!もう今夜は遅いから寝なさい?
ベッドは用意してあるからね。」
ふぅっと大きく息をしてシルビアはベッドに横になる。
「あ、あの…」
「ん?」
「……ありがとう。」
サランはそう小さく呟くと用意された布団に潜り込んだ。
久しぶりに温かいご飯を食べ、布団に寝られることに幸せと安堵をし眠りについた。