第3章 年に一度の…
赤:「ハロウィンパーティか…懐かしいな」
ジョ:「シュウも、そう思うでしょ?」
私たちは、無事にFBIの拠点に辿り着いた。
私はメンバーとの再会の挨拶もそこそこに、ジョディにミーティングルームへ集められていた。
てっきり、任務の打ち合わせをすると思っていた私。
しかし開口一番、ジョディはハロウィンパーティの話を始めていた。
キャ:「今日はオフなんですよ、我々。だからジョディさんも、パーティの打ち合わせをしたいんだと思います」
ジョディの予想外の発言に、私が不思議そうな顔を浮かべていたのだろう。
隣に座っていたキャメルが、こっそりと私に教えてくれた。
『ありがとう、キャメル』
私は、キャメルに聞こえる声で告げてシュウへ視線をやった。
赤:「ミアは、他に希望は無いのか?君のウェルカムパーティも兼ねているんだろ?」
私の視線に気づいた彼が、問いかけてくる。
私は、シュウの気遣いを嬉しく思いながら、口を開いた。
『私もハロウィンパーティが良いの!学生時代みたいに、盛大にやりましょう?』
赤:「そうか。なら、問題ないな」
シュウは私の嬉しそうな返答に満足そうな笑みを漏らし、口を閉ざした。
「その先は、興味ない」と言外に言っているようだ。