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【R18】コナン短編集【赤井秀一・降谷零】

第2章 Trick or Treat !?


―数日前―

『ハロウィーンの日に六本木で、潜入捜査ですか!?』

新しい任務が発令されたということで、降谷さんの部屋に呼び出された私。
予想をしていなかった任務内容に少し驚いた声を上げた。
しかし、降谷さんはそんな私の様子を意に介さず、任務の詳細説明を続ける。

降:「ああ。公然と仮装できる日だからね。いつも以上に薬物取引が増えるんだ」

『なるほど』

降:「本来はマトリと組対の仕事だけど…最近、台頭し始めた海外組織がハロウィーンパーティを開催するらしくて。規模が大きいから、ゼロが裏から捜査指揮を担うことになったんだよ」

『普通のパーティじゃないですね』

降:「そうだね。主催者もだけど参加者もね、要注意人物ばかりだ」

『上手くいけば、一網打尽ですね』

降:「もちろん、そのつもりだよ。そこで、君の出番だ」

淡々と、任務内容を話していた降谷さんの目が怪しく光った。
私はこの変化を見逃さなかった。
そして、背筋を冷たい何かが通り抜ける感覚に陥る。

(やばい!何か良からぬこと起きるかも?!)

『私ですか…?』

降:「そう、君にしかできないことだ」

平然とした表情で、降谷さんへ疑問を投げかけてみる私。
しかし、心中は全く穏やかではない。
もちろん、降谷さんもその事に気づいているようだ。
勿体ぶるかの様に私を見つめ返すだけで、一向に話を進めようとしない。

『えっと…降谷さん?』

降:「はは。ごめん、ごめん。君の反応があまりにも可愛くて、つい」

『揶揄わないでください!』

悪戯が見つかった子どものように、はにかむ降谷さん。
私は臆面もなく、彼に抗議の声を上げていた。
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