第2章 大切なΩ(千堂敦β×花垣武道Ω+佐野万次郎α)
今、タケミチの部屋に3人でいる。
「オレ、マイキーくんとはいられねっス。」
「せっかく番になったのに、なに言ってんだよ。」
Ωの幸せは、αと番になることだろ?
なのに、なんで・・・。
マイキーくんは無表情に俯いて黙ったままだ。
「マイキーくん、番を解消してください。オレは、アッくんといたい。」
「タケミチ、なに言ってんだ!!番を解消って、どんだけ危ないことかわかってんのか!?」
番相手が死んで解消されるのとは違う。
解消するには、死ぬリスクがある。
後遺症が残る可能性だってある。
そして、フリーになってαに狙われ続ける。
そんなの、どこが幸せだってんだ。
「オレは、アッくんと一緒にいることが、幸せなんだ。」
なんで、マイキーくんは運命の番だろ。
運命の番よりもオレがいいって言うのか・・・?
それじゃあ、マイキーくんはどうなんだよ。
マイキーくんはオマエが大切なんだぞ。
「わかった、タケミっち。番を解消しよう。」
「マイキーくん!?」
やめろ・・・なんで2人とも、辛い道を選ぶ・・・?
それから2人は病院に行き、番を解消した。
幸い、タケミチにはなんの後遺症も残らず、解消出来た。
「アッくん、オレはずっとアッくんのものだよ。」
その言葉に欲情して、激しく唇を奪う。
上顎をなぞり、歯列をなぞって、たくさんの唾液を流し込み、舌を激しく絡ませる。
ぴちゃぴちゃといやらしい水音をたてながら、タケミチの口内を犯す。
舌をじゅるっと吸い、また齧り付く。
「ん、あ・・・う、ふっ・・・。」
角度を変える度にタケミチの口から、甘い声が漏れた。
口を離さず、服の中に手を入れて、乳首を弄る。
カリカリと爪で引っ掻いたり、摘んで強く引っ張ったりする度、タケミチの身体はビクビクと反応し、腰を振る。
ゆっくりと唇を離すと、唾液が引いて光った。
その唾液を零さないように口を動かし、オレの唇に触れてちゅっとリップ音をたてて離れた。
「ははっ、アッくん好きっ・・・愛してるっ!!」
「オレも愛してるよ、タケミチ。」
ぎゅっと抱き締め合った。