第1章 永遠の番(場地圭介α×松野千冬Ω)
「千冬、四つん這いなれ。」
オレの腕を引っ張って起き上がらせながら、オレに指示をする。
「ん、はぁっ・・・あ・・・。」
動く度にナカで場地さんのものがいいところにあたって、声が漏れる。
彼に支えられながら身体を動かし、四つん這いなる。
でも、気持ち良くてすぐに支えられなくなり、顎を布団に付けてしまった。
腰も自分では支えられなく、場地さんに頼ってしまう。
覆い被さるように倒れた彼は、オレのうなじに手を置いて、その手を噛んだ。
「っ!?や、やだぁ・・・ん、噛んでぇ、噛んで、圭介さんっ・・・!」
「オマエ、今名前呼ぶのは、反則だろ・・・。」
オレのナカで場地さんが大きくなったのを感じた。
彼の腰の動きが激しくなる。
「噛んでっ・・・あっ、あっ、噛んでっ・・・あん、あああっ!!」
イく瞬間、うなじに痛みが走り、大きな衝撃と快感が身体中を襲った。
お互い荒い呼吸を繰り返して、その場から動けない。
「はぁはぁ、場地さん、オレたち、番になったんスね・・・嬉しい・・・。」
「千冬ぅ、オマエは、オレのもんだ。はぁ、はぁ・・・。」
やっと・・・やっと、本当に一つになれた。
場地さんはオレの、生涯でたった1人の番。
出会ってから、ずっと願ったこと。
やっと叶った。
「オレの番は、ずっと、場地さんだけっス。生まれてからずっと・・・。」
「オレもだ、千冬。」
オレたちはずっと運命で繋がれてた。
そしてやっと、オレたちは番になれた。
もう場地さん以外にオレのフェロモンは効かない。
それがとてつもなく嬉しい。
彼に抱き着き、番になったことを噛み締める。
「本当、千冬は可愛いなぁ。」
「場地さん、かっけぇっす!」
オレは場地さんだけのΩ。
場地さんはオレだけのα。
それは永遠に変わらないと誓った。
誓ったはずなのに・・・どうして・・・?