第3章 大切なΩ・続(佐野万次郎α×三ツ谷隆Ω)
三ツ谷を抱きたい・・・そう思うけど、ここだとダメだ。
「三ツ谷・・・オレ今、オマエを抱けない・・・。」
「わかってる・・・運命の番が・・・。」
「違ぇよ、ゴム持ってねぇ・・・途中で抜けねぇし、中に出せば、妊娠するだろ。」
辛そうにする三ツ谷を背負って、家に向かう。
三ツ谷のフェロモンに耐えて、帰路を急ぐ。
部屋に入ると、三ツ谷をベッドに押し倒して、激しく唇を奪った。
何度も角度を変えながら、舌をぴちゅぐちゅと音をたてながら、激しく絡める。
三ツ谷の口内の全てを探るように、上顎も歯列も舌の裏も・・・全部を犯すように、蠢かせた。
銀糸を引きながら離れると、三ツ谷は艶めかしく息をして、オレを見つめる。
「マイキー、好きだっ・・・!!」
辛そうに言う三ツ谷を見て、オレは心臓が握り潰されそうだ。
三ツ谷を愛しいと思う、オレの気持ちは・・・フェロモンに誘引されたせいじゃないと、はっきりわかる。
ずっとこいつは、オレの近くにいて、支え続けくれていたんだ。
兄貴が死んだ時も、ケンチンが死にそうになった時も・・・どんな時もオレの側にいて、励ましてくれた。
妹2人の世話に追われながら、自分の夢を追い続け、オレを見ていてくれた。
番うなら、こいつがいいと思っていた。
だけど、こいつがαだと思っていたから、その思いを抑え込んで、忘れていた。
タケミっちを、求めた。
でも、今思い出した、オレは三ツ谷が好きなんだと・・・。
三ツ谷はΩで、オレはα。
こいつが求めるなら、オレはこいつのうなじを噛んでやる。
「三ツ谷、オレも好きだよ。忘れようとしてたけど、思い出した、オマエへの気持ち。・・・オレは、三ツ谷隆、オマエと番いたい。」
「オマエ・・・それ、本当か・・・?」
「嘘ついて、どうすんだよ。」
今度は想いを乗せて、キスをする。
本当に好きな奴と・・・想い合ってる奴とするキスは、すげぇ甘くて、すげぇ気持ちいいことを知った。
細い腰に手を滑り込ませて、服を捲りながらぷくっと腫れた突起を目指す。
「んっ・・・マイキー、オレは弱くねぇ・・・好きなように抱け・・・。」
その言葉を区切りに、服を全て剥ぎ取り、真っ赤に染まり腫れた乳首に齧り付いた。