第1章 ジョナサンの代わりはいない
このとき、パフとジョナサンの墓から離れた位置から見ていた男子がいました。KKです。少年もジョナサンの葬儀に参列していました。シーンもいましたが、キャシーに呼ばれ、キャンプに戻って行きます。
「………」
KKもパフをそうっとしておき、キャンプに戻りました。
あれから数日後、パフはまだ沈んだ様子でキャンプを歩きます。キャシーが優しく励ましてくれましたが、パフは元気が出ません。
「パフ、大丈夫かしら……」
心配そうにパフの背中を見つめて言ったキャシーです。
「………」
シーンも心配そうにしていましたが、先輩アムドライバーに雑用を頼まれ、手伝いに行きます。
パフはローディーのエリアをうろうろしていました。すると、アムジャケットのメンテナンス作業をしていた少年が声を掛けて来ます。
「パフ、どうしたっすか?」
「あんた、ジョイだっけ。入隊式のときにいたね。ジョイはアムドライバーじゃないの?」
「はい、オレはローディー希望で入ったっすから。パフはどうしてアムドライバー希望したっすか?」
「そうね、女子がアムドライバーになるとカッコイイって思ったからかな。でも、一番は困ってるピープルを助けたいと思ったからだね」