第1章 アダムがコロニーに!?
「ルナ、メノリ、大変じゃない。私も手伝うわ」
シャアラがちょうど手伝いに来てくれます。最初にルナと半分地図を持ってくれました。
「こっちは僕が持つよ」
シンゴもメノリの方を手伝いに来てくれたため、メノリの地図を運ぶ両手が軽くなります。
「シンゴ、助かった。お前、案外力があるんだな」
「ふふっ、こう見えて僕は力仕事出来るんだ」
「今度、何か運ぶものあるとき、みんなお前にやらせよっか」
ハワードがシンゴに意地悪を言うと、
「人にやらせる前に自分が持ってみろ」
メノリが五班分の地図をハワードに押し付けました。
「わっ、わわわわっ!」
ハワードは地図の重さに床に転げ落ちてしまいます。そんなハワードの姿にルナたちは笑っていました。
すぐ、ハワードの取り巻き隊がルナたちを静かにさせ、ハワードを助け起こしに来てくれます。
「お前はいいな。すぐ助けが来る」
と、メノリはハワードに皮肉を言っていました。ハワードの方はムッとなっていたのでした。
「何だ、あれ……」
本日もソリア学園の授業が終わり、生徒たちはそれぞれ下校して行きました。