第1章 理想のペアとカレイドスターズ
Uー17(アンダーセブンティーン)日本代表メンバーは現在、アメリカに来ておりました。三船入道監督が用事でアメリカにいる友人に会っている間、日本代表メンバーはそれぞれ自由行動でした。
自由行動に丸井は立海の誰か誘おうとしていましたが、真田は幸村と柳、切原は白石、仁王は跡部に誘われ、先に行ってしまいます。
単独行動することにした丸井は、アメリカで美味しいお店のところを探しに歩き出しました。
「アメリカの料理と言ったら、思いつくのがやっぱ、ハンバーガーかな。ハンバーガーショップでも探すか」
と、町中を歩いていた丸井でしたが、雑貨のお店がほとんどであり、ハンバーガーショップがなかなか見つかりません。丸井のお腹はぐーと鳴るばかりです。
「ちっくしょい、探しているときに限って、行きたいお店って、見つからねえよな。あー、腹減ったー。ん、あれ?」
丸井は大きなテントを見つけ、足を止めました。そこへ行くと、見覚えのある人物がチラシの紙を配っていました。木手でした。
「お願いします。お願いします。ん……」
丸井に気付いた木手はチラシの紙を配ることを一旦止め、丸井のところに来ました。