第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
「はあ? 何でみおんがー?」
と、みおんは驚いていました。
「さっきね、何となく気付いたというのかな。みおんちゃんはワタルくんのこと好きでしょう」
「!!」
マイマイに言われ、みおんの頬がかなり赤くなっていきます。少女の反応が可愛かったか、マイマイはにやっとなっていましたが、みおんが睨んだため真面目な顔をします。
「あたしもワタルくん、好きだよ」
「……!?」
次のマイマイの言葉にみおんは動揺していました。
「ワタルくんは、前のバスツアーで出会った仲間と雰囲気が似てたから正直、惚れそうになった。でも、これは恋とはちがう。全然ちがう。それにあたし、失恋してるから恋愛はしばらくいいかなとも思ってるし、男子苦手なとこあるからな」
「そう、だからみおんにプリズムスター体験のコーチをお願いしてるってわけ」
「そうそう」
「お断り」
「ええー!?」
「あなた、勘違いしてる。みおんがワタルのことなんか、好きなわけないじゃない」
「それはウソだ」
「本当よ」
「本当にー?」
「ええ」
「じゃあ、あたしがワタルくんの彼女になってもいいんだ。リンクに戻ったら告白しようっと」