第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
「ここがプリズムスター体験する場所よ」
金髪の少女が答えると、この場の空気が緊張に包まれていくようでしたが、
「わぁ、素敵ですね、ここ!」
と、マイマイが明るく言ったことにより、この場にいた全員の緊張が解けます。
「マイマイちゃん、こっち」
スケートリンクの中に先に入ったワタルがマイマイに手招きしました。
「………」
このとき、みおんはむっとした表情になります。
「はい!」
ドキッとなったマイマイは頬を紅潮させながらリンクに入りました。こうして、マイマイはワタルに教わりながらのプリズムスター体験をさせてもらえることになったのでした。
マイマイはまず、リンクの端につかまりながら滑ることを慣らしていました。次にマイマイはワタルの手につかまりながらだんだん、リンクの端から中央まで滑って行きます。
「マイマイちゃん、滑るの上手いよ。あとはそのまま立ちっぱなしで両手を使って自由に何でも振り付けしてみようか。例えば、こうしてこうかな」
ワタルはマイマイの両手をとり、振り付けの例を教えていました。このとき、少年との距離があまりにも近かったため、マイマイの頬がまた紅潮していきます。