第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
ワタルと目が合うと、マイマイは慌てながら視線をそらしましたが、ワタルはマイマイの方に来てニコッと笑います。
「驚いた? 僕たち、アイドルなんだ。それもただのアイドルじゃなくてね、プリズムジャンプが跳べるんだ」
「………」
マイマイはワタルのアイドルスマイルにだんだん、頬全体が赤くなっていきました。マイマイの周りにいた参加者の女子たちもワタルに目がハートとなります。そのときです。
「男性アイドルにチヤホヤしに来たのなら帰って」
と、サングラスをかけた金髪の少女が厳しい声をあげました。
マイマイと周りの参加者たちはびくっと金髪の少女の方を見ます。
「ワタル、第7回人生やり直しツアーって、プリズムスター体験じゃなくて、callingsをもてはやすためのものなの? 呆れさせるわ」
金髪の少女はサングラスをとり、怒ったような表情でワタルに言いました。
「そんなつもりじゃないよ」
ワタルは首を振り、
「オレたち、ツアー参加者の方たちに自己紹介をしただけなんだけど。な?」
ショウはそう言ったあと、ヒビキに振り、
「ああ」
と、ヒビキは頷いたあと困り顔です。