第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
「着いてからのお楽しみだよ」
「………」
ワタルの魅力的な笑顔にマイマイはさらに、ぽっと顔が赤くなるのでした。
バスに乗って1時間後、看板にプリズムストーンと書いてあるおしゃれなブランドショップの前に停まります。ワタルを先頭にマイマイは他の参加者たちとバスを降りました。
プリズムストーンの中に入ると、黒髪の少年と茶髪の少年が出迎えます。
「ワタル、お疲れ」
「みなさん、遠くからはるばる、ようこそ」
黒髪の少年と茶髪の少年を見て、ツアー参加者の女子たちはカッコいいと少年たちに見惚れていました。マイマイはワタルの方だけ見て目で追います。
「みんな、ショウとヒビキに注目してるね。改めて自己紹介するね。僕はワタル」
と、少年は帽子をとって名乗ったあと、
「オレはショウ」
次に、茶髪の少年、
「ヒビキ」
その次に黒髪の少年が名乗り、
「「「僕たち、callings(コーリングス)です!」」」
と、少年たちは声をそろえました。
「callings……」
周りの参加者がキャーと黄色い声をあげている中、マイマイはぽそっとつぶやき、真ん中にいたワタルに注目します。