第1章 マイマイとプリズムジャンプ!
「僕はワタル。今回の人生やり直しツアーの会場までの案内を任されているんだ」
「あたしはマイマイです。なんだ、人生やり直しツアーの関係者の方で安心しました。よろしくお願いします」
「ふふっ、ここの駅は東口出るまでよく西口を間違って行く人が多いから。僕もその1人さ。階段大変だから、向こうのエスカレーター乗ってこう。そしたら、東口にすぐ出られるから」
「はい」
ワタルが案内してくれたことにより、マイマイは東口のバス停まで行けました。バス停にピンク色の外装した第7回人生やり直しツアーのバスが停まっており、マイマイはワタルと乗ります。
「今回のバス、可愛い」
と、マイマイが前から2番目の窓際の座席に座って言うと、その前の席にワタルが来て、
「うちの社長が手配したバスだからね。プリティーさにこだわってるよね」
ハートのかたちをしたつり革を見上げながら答えました。
「………」
マイマイはそんなワタルの横顔を見て、ぽっとなります。
「ん?」
と、ワタルがマイマイに視線を向けると、マイマイはさっと視線をそらし、
「今回の人生やり直しツアーの会場ってど、どこかなー」
片手をおでこの前にやり、外の方を見ました。