第1章 いちご、カロス地方へ
「やったぁー!」
ユリーカは片手を上げてジャンプし、
「すごーい!」
いちごは目を輝かせます。
「ハリマロン、ご苦労様。戻ってください。さあ、先へ進みましょう」
いちごたちはそれから、ポケモンに会わずに13番道路の中間地点を通過しました。
最初はシトロンが先頭でしたが、時間が経つとユリーカが先頭で次にいちごで少年は最後になっていました。
「もぉ、お兄ちゃん、おそーい」
プンプンと振り返ったユリーカです。
「ちょ、ちょっと休憩しませんか…」
シトロンが座り込んだあと、いちごのお腹がぐぅと鳴ります。
「はははは…」
いちごは恥ずかしそうに笑っていました。
「お腹空いたね。お兄ちゃーん、休憩しよーう」
ユリーカは兄に手を振り、大きな声を出します。
「ちょっと待っててくださいね。今、サンドイッチを作りますから」
シトロンは調理の準備を始めていました。
「私も手伝うよ。シトロンくん、いいかな」
「はい、助かります」
いちごも少年を手伝おうと材料と調理道具をシトロンに断ってから取り出し並べます。
いちごと兄がサンドイッチを作っている姿を見たユリーカはニヤニヤしていました。