第1章 いちご、カロス地方へ
「ダグトリオとゴローンだ!」
ポケモンの姿が見えた瞬間、すぐに名前がわかったユリーカです。
「シトロンくん、ユリーカちゃん、あの2体ってモンスターだよね。早く逃げた方がいいんじゃ…」
「いちごさん、あれはポケモンって言います」
「ポケモン?」
ポケモンを初めて知ったいちごは、開いた口が塞がりません。
「それに逃げなくても大丈夫だよ。うちのお兄ちゃん、ポケモントレーナーだから」
「ポケ…モントレーナー?」
ユリーカの言葉を聞き、いちごはシトロンの背中を見ます。
「ハリマロン、出て来てください」
シトロンは赤と白のボールをポケットから取り出し、投げると草タイプのポケモンが現れました。
「可愛い!」
いちごが両手を握りしめます。
「ハリマロンだよ」
ユリーカがいちごにシトロンのポケモンの名前を教えました。
「ハリマロンかぁ」
「地面タイプのポケモンに草タイプのポケモンは有利! ハリマロン、ダグトリオとゴローンにつるのムチ!」
シトロンの指示に従い、ハリマロンは相手2体とも攻撃します。
ハリマロンのつるのムチは命中し、効果抜群だったか、ダグトリオとゴローンは戦闘不能になりました。