第1章 捕らわれのアイドルたち
「うん、でも、ルドイアは幻術のマフィアグループで侮れないんだ」
ツナが言うと、笑っていた獄寺の表情が引き締まりました。
「7人とも幻術が使えるってことか」
これは山本です。
「そう」
「………」
ツナが返事をしたあと、獄寺と同じく引き締まった表情になります。
「アイドルたちはルドイア1人ずつに捕まった状態で、それぞれどこかにいるはずだ。手分けしてアイドルの行方を捜そうと思うんだけど……、クロームというか骸は霧矢あおいさんの行方を追うって言ってたな」
「そういやぁ、京子とその友だちに大空あかりのライブ、誘われてたな。行方不明になった大空あかりは見つかったから、ライブは通常通りやるってさ」
「京子ちゃんのお兄さん、それ、本当ですか!?」
「もし、そうだとすると、今度のライブの大空あかりは、ルドイアのメンバーの幻術によるニセモノの可能性が高い。笹川了平、用心しておけ」
「おう!」
了平は拳を上に上げ、リボーンに返事をしました。
「ランボさまは~、この茶髪のロングヘアのお姉ちゃんを捜そうかな~」
「紫吹蘭か。いいじゃねえか。『ラン』同士でぴったりだな」
リボーンの言葉でランボのほっぺたはピンクに染まります。