第1章 捕らわれのアイドルたち
「霧矢あおいさんはクロームすなわち骸さん、大空あかりさんは京子ちゃんのお兄さん、紫吹蘭さんがランボだね。あと4人だけど……」
このあと、しばらく沈黙が続いたため、口を開くリボーンです。
「ツナだとなかなか決められねえから、オレが代わりに決めてやる。音城セイラが獄寺、夏樹みくるが山本、神崎美月が雲雀、そして星宮いちごがツナでいいな」
「オレはかまわないぞ。夏樹みくるさんな」
「オレもいいっすよ、誰でも。音城セイラか」
「赤ん坊の頼みなら仕方ない。神崎美月の行方を捜そう」
「す、すぐ決まっちゃった。さすがリボーン……」
「ツナ、おめぇはどうなんだ? 星宮いちごの行方、捜すのか?」
「うん、もちろんだよリボーン。けど……」
「どうした?」
リボーンが黒い帽子のつばを持ち上げ、ツナを見上げます。
「星宮いちごさんを捕まえてたルドイアの男の人が1番強そうだけど……」
「ああ、オレのカンが合っていたら、あいつがルドイアのボスだろうな。ボス同士の戦い、勝てよツナ」
「はあ……」
ツナのため息が解散の合図となったか、雲雀が先に教室を出ました。次に山本が教室を出ようとします。
「わり、ツナ、部活戻る」