第1章 捕らわれのアイドルたち
「そうだよね。いちごちゃんたち、きっとすぐ警察の人たちが見つけてくれるよね」
京子が綱吉のあとに言うと、全員が頷き、そうだなと納得します。
「おっ、お昼休み終わるな。次の授業何だっけ?」
チャイムの鳴る音が聞こえ、山本が聞くと、
「音楽です。急がないと」
ハルが答え、綱吉はリボーンとランボをそこに残し、教室移動しました。
「やい、リボーン、やっと2人きりだな。ランボ様とさし(1対1)で勝負だあああー!」
「………」
近くでランボが騒いでいる中、リボーンは先ほどのアイドルたちが行方不明の事件のことを気にしています。
遠くから綱吉たちの様子をうかがっていた雲雀も、リボーンとランボを見つめながら考えごとをしていたのでした。
放課後、実は綱吉もリボーンと同じことを気にしていたようです。リボーンと町の中を歩き、話し合っていました。
「昼休みのときは、あまりみんなが深刻にならないようにオレ、あんなこと言っちゃったけど、アイドルたちが行方不明なのって、獄寺くんの言う通り、どっかのマフィアの仕業かもしれないよな」
「ふむふむ、考えるようになったなツナ。さあ、このあと、どうする、ツナ」
「まだそこまでは……」