第2章 ボンゴレファミリーVSルドイア〈獄寺〉
「高い契約を交わし、あの方のコレクションになってもらう」
口の端を上げて言ったボウゴに、獄寺は持っていたダイナマイトの火力をさらに強めます。
「あの方? コレクションだと? アイドルはモノじゃねえぞコラ」
「今に思い知る」
「あの方って誰か知らねえが、音城セイラをそいつのコレクションなんかにさせねえ」
「どうしても俺らルドイアの邪魔をしたいのだな、ボンゴレファミリー、嵐のリングの守護者」
「アイドルは1人だけのモノじゃねえ。果てろ!」
ダイナマイトを上の方へ向かって投げた獄寺ですが、今度は景色が変わりません。
「その程度では幻術は破れない。俺に勝たないと」
逆さまのまま、ボウゴはピアノを演奏し始めます。すると、音符の強風が吹き、獄寺を吹き飛ばしました。
「うわっ!」
吹き飛ばされたあと、獄寺は雲の上に着地します。
「次で終わりだ」
ボウゴはもう一度ピアノを演奏し、音符の強風を生み出しました。獄寺は音符の強風が吹く前に別の雲の上にジャンプし、逃れます。
「ふー、危ねえー」
「これならどうかな」
ボウゴはピアノの演奏音を変え、音符の強風を複数生み出しました。連続の音符の強風が吹いたことで獄寺はかわし切れません。