第2章 ボンゴレファミリーVSルドイア〈獄寺〉
「ああ、オレは嵐のリングの守護者に選ばれた獄寺隼人だ。あんたこそ、うちのボスから聞いてるルドイアだろ。アイドルをさらった凶漢さんよ」
「凶漢? 何だそりゃ。俺は難しい言葉を理解するの苦手だ。獄寺隼人と名乗ってたな。そうだ、俺はルドイアのボウゴだ。音城セイラの捕らえている場所を教えて欲しかったら、お決まりのことだ。俺に勝たないとでしょう」
「そうだよな。あんたは口だけでホンモノの音城セイラを返してくれって頼んでも聞く男じゃなさそうだ。最も、マフィアの世界じゃそういうのいるわけないけどな。果てろ!」
獄寺がダイナマイトを使用すると、また別の景色に変わりました。青空の雲の下にピアノが逆さまの状態で現れます。また、ボウゴも逆さまの状態で現れ、何と逆さまのピアノのイスに座れたのです。
「ダイナマイトで幻術を破ったことは褒めてやるぞ獄寺隼人」
「最初(ハナ)から幻術使ってたのバレバレなんだよ。オレが音城セイラの路上ライブの場所に向かっている道中、お前は幻術で彼女に化けて観客たちも出した。恐らく、お前の仲間たちもオレの仲間たちに同じ幻術の手を使っているだろうがな。お前たちはアイドルたちを捕らえて何がしたい」
ダイナマイトを両手に持ち、鋭い目付きで逆さまのボウゴの方を見上げて言った獄寺でした。