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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第12章 まさかまさかの三角関係


−あくあside−



(よかった、もう大丈夫そう)


わいわいと賑やになった
バスの車内を見ながら
私は安堵のため息を漏らす。



「もう着くぞ、いい加減にしとけよ 」

「「「ハイッ!」」」



運転席のすぐ後ろの席に座る
担任の消くんが後ろを振り向きそう言った


丁度その時消くんと目が合って、
消くんが表情で何か伝えようとしてきた。



いやいや流石に表情じゃ分かんないよ!!


と思ったけどなんとなく
分かってしまった自分がいる。



“面倒臭い事になってるな。ま、頑張れよ”



とでも言いたげな表情だ


消くん、一見感情が分かりにくい感じするけど
意外と分かってしまう

まあでも10年も一緒に過ごしてきたもんな。


(頑張れよって……)


この状況で私に何を頑張れというのだ

昨日今日といい
私の中で疑問がどんどん増えていく。







「着いたぞ、こっちだ」




私の悩みなんてお構いなしに
いつのまにかバスは目的地へと到着していた

全員バスから降りると広い建物に案内される


建物…というのだろうかこれは。
とにかく広い。そしてすごい。


「すっげーーー!USJかよ!!?」


池のような水エリア、
崖や岩だらけの岩エリア、
火の粉の上がる炎エリアなど

とにかく設備がすごい。


「水難事故、土砂災害、火事、etc…あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も…ウソの災害や事故ルーム!!」


(((USJだった!!)))


「えー授業を始める前にお小言を一つ二つ…三つ…四つ…」

そう言いながら
指折りで数を数えているのは
〈スペースヒーロー13号〉

災害救助などでめざましい活躍をしている
紳士的なヒーローだ。

宇宙服のようなコスチュームで
顔も覆われている
私はプロヒーローに知り合いは多いが
13号先生とは初対面だ。

「皆さんご存知だと思いますが僕の個性は“ブラックホール”どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます。しかし簡単に人を殺せる力です。みんなの中にもそういう個性がいるでしょう」

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