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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第4章 ヒーロー科と新たな出会い


–あくあside−


(あぁぁぁぁ超恥ずかしい!屋上で一人で熱唱してるところ見られるとか…)

歌い終わるまで爆豪くんがそこに
いたことに全く気が付かなかった

案の定ものすごく恥ずかしい。

ほんとに、穴があったら埋まりたい。

「で、てめぇはなんでこんなところにいるんだよ」

『ちょっと個性の練習をね…』

「個性、歌が?」

あ、まずい、
個性の事はまだ話さないって決めてたのに
うっかり口を滑らせてしまった。

『あ、えっと、あーー、まあそんなとこ。でもこれ以上は言わないからね!!』

やっぱ誤魔化すの下手か!!私。
でも爆豪くんがこれで納得してくれるわけがなく…

「は?そこまで言ったんなら教えろや!!』

じゃあ逆に爆豪くんの個性教えてよ
って言いたくなったけど教えてもらったら私が個性言うまでこの場から帰れなさそうだったのでそれはやめた。そもそもなんでそこまで私の個性を知りたいのだろうか。


(まぁ、どうせすぐ実践の授業で
個性の半分は見られちゃうんだけどね)



そこで私は強行突破に出た。

『それよりーそろそろ午後の授業始まっちゃうからモドラナイトー。じゃ、私先教室モドッテルネー!』

わざとらしいにも程があるが
この話題から去るにはこれしか思いつかなかった

「あ!おい待て逃げんな!!」

そう言って怒鳴る爆豪くんをよそに
私は全速力で教室へと駆け出した

そして彼も全速力で追いかけて来る

そりゃそうか、同じクラスだもんな。

《バシーン!》
と勢いよくA組のドアを開けると
教室内に駆け込む

「はぁ、はぁ…」
(さすがに疲れた…)


「ど、どうしたのあくあちゃん?!」

教室に駆け込むと同時に
丁度目の前に立っていた出久くんに
驚いた顔で話しかけられた。

『いや…ちょっと爆豪くんが…』

「てめ、無視すんじゃねぇ!」


爆豪くんに反論しようとしたその時、
どこからかドドドドドという音が聞こえてきて、

「わーたーしーがー、普通にドアから来た!!!」

銀時代のコスチュームを身に纏ったオールマイトが現れた。



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