第22章 私の知らない幼馴染
そうこうしてるうちにも
どんどん水の勢いが増していて
さすがにあくあもそれに気づいた。が、
『あれっ…?おさまらない…なんでっ…!』
USJ事件の時と同じような事が
起ころうとしている、そう見えた。
チラッと観戦場所の方を見ると
デクと轟もいつ何が起こっても良いように
あくあに視線を集中させている
「俺が止める」
まだ完全に個性が
暴走している訳ではない
なら、ゴリ押しで
無理矢理個性を止められるはず
地面に向けて爆破を放ち
爆風であくあのところまで近づいて
そしてそのまま勢いで水の中につっこむ!
『えっ?!勝己く__』
あくあを抱きしめるようにして
無理矢理水流の中から脱出、
その後すぐ左手であくあの頭を守り
右手で着地の衝撃を緩和させ
2人共そのまま地面に落下した。