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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第21章 次の訓練は1対1


–あくあside–



USJ事件から一週間。


あれから特に何事もなく過ごせていた

というより、個性を出来るだけ
使わないようにしてただけなんだけど…


今日に関しては
それが通用しない事が判明して
ものすごく焦っている最中である。


“1対1の対人戦闘訓練”


今日のヒーロー基礎学の授業はこれだ。





『はぁーーーー……、気が、重い』





そうして大きなため息をついていると
目の前にマグカップが差し出された。


「お前なぁ…、ここが職員室だって事忘れてないよな?」


『…だってここ居心地良いんだもん』


職員室で消くんの席に座りこんでいる私は
消くんから差し出されたマグカップを
受け取りながらそう答える。

雄英の教師は一応ざっくりとは
私と消くんの関係を知ってはいるし、
別にここにいてまずいわけではない。


「普通生徒が教師の椅子には座んないだろ」

『消くんだからいいでしょ?』

「………あのなぁ…」


受け取ったマグカップには
ホットコーヒーが淹れられていて、
フーッと息を吹きかけてさましながら
そっと口の中に流し込む。



「でも、なんだかんだ言って飲み物まで渡して全部許しちゃう消太も消太だよな」



「…うるさい」


隣の席にいたマイクが
からかうように消くんにそう言うと
消くんは小さくそうつぶやきながら
近くにあった椅子に腰をかけた。




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