• テキストサイズ

【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第14章 10年越しの歌声





「あの〜…お取り込み中悪いんだけどさっきから何が何だか…」


クラスメイトからのこの一声に
私はビクッと肩を跳ねさせた


周りにクラスメイト達がいることを
完全に忘れてたのだ


突然あんな個性使用して今度は
担任と生徒のただならぬ雰囲気を見せられて


そりゃお取り込み中でも聞きたくなるわ



「あー、この件については複雑な事情がある。後日ちゃんと話すから、さっきまでの事は他言無用で頼む」


大怪我したばっかりのはずの消くんが
いつものように普通にそう答える


先生ってすご…って改めて思う。


(でも、ほんと、成功して良かった…)


その後、怪我人の対処は駆けつけた
プロヒーローに任せる事になり、


私達生徒は安否確認のために一度
USJ内から出ようと入口のゲートに向かう



(あ…個性一気に使いすぎた、かも…)



一歩進むごとに体がふらついて、
ちょっと気を抜いたら
すぐに倒れてしまいそうだ。



ついでにさっきから呼吸が変だ。



走っても無いのに
呼吸が荒くなっている気がする。



その時、
頭にズキンッと大きな痛みが走って、




立っていることが出来なくなり
その場にしゃがみ込む。









『っ……なに、これ…』








痛い、痛い、苦しい。











これは個性を使いすぎた時に出る
反動なんて物じゃない



個性を使いすぎた時は、
たいていフラつくか
その場に倒れるかの2択だ。








『はぁっ……はぁ……』





うまく呼吸が出来ない。



何これ…どうなってるの…?





「あくあちゃん…大丈夫?!」
「どうしたんだ?!」




私のそばに駆け寄ってくる
クラスメイト達の声が聞こえる。



(だめ、近づかないで…)



この時の私の脳内には、
思い出したくない過去の記憶が
フラッシュバックしていた。


/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp