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蒼い瞳。朱い瞳。【五条悟】

第2章 □朝


『…っつーか、悟』
「んー?」
『見て、たの?』
「やだなぁ、見てないよ。夏奈が僕のほっぺ触ったあたりからしか」
『全部見てんじゃねぇかコンニャロ』

夏奈は可愛いね、とまた頓狂なことを言ってる悟。私は思わず手首の甲で口元を隠した。

「まあ、本当はこのまま食べちゃいたいけど、我慢しとくよ。あー僕ってば優し~」

…なんかよくわからんけど、助かったっぽい。悟から飛んでくるハートを華麗にスルーし、悟の下から脱出した。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あのあと、朝食のフレンチトースト(悟の熱烈なリクエスト)を食べ、電車に乗って高専まで来た。任務が面倒だとごねる悟を伊地知に押し付け、私は医務室へと向かう。

反転術式が多少ながらも使える私は、大体医務室にいることが多い。医師免許ないけど。

そして、授業の時間には、一年の呪術座学だったり、一般教養だったりを教えに教室に行く。こう見えて私、高専出た後一回大学行ってるんです。卒業後秒で引き戻されたけど。

「夜勤だっる」
『今日夜勤だった系?』
「そ。」
『お疲れさまでっす』
「ねー今晩飲み行こうよ」

硝子は学生の頃からの同期であり、親友だ。ドライに見えるけど、優しいところが大好き(通報禁止)。

『行く!普通に飲みたいってのもあるんだけど、…』

今朝の一連の出来事を話す。

「自業自得お疲れさまです」
『そこはさぁ、はっははっ!クズだな五条!って言ってよ』
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