第26章 思い出作り⦅虎杖悠仁⦆
釘「あ、私も持ってない」
浴衣がない件について、五条は「そんな事もあろうかと…」と もったいぶって言葉を続けた。
五「なな と 野薔薇の浴衣は準備済みでーす♪」
虎「さっすが先生!」
いつの間にか虎杖も なな の浴衣姿に期待しているらしい。
五「浴衣の着方は分かる??
分からなかったら僕が着付けてあげようか??」
『…動画探すからダイジョウブ…』
五「ざ~んねん、じゃあ、みんな夜8時に寮の入り口集合ね♪」
☆ ☆ ☆
集合場所にて。
釘崎は名前にちなんだ黒地の生地に真っ赤な薔薇をあしらったキレイな浴衣。
なな は白地の生地に金魚が描かれている浴衣。
2人とも浴衣に合うように髪をアップにしている。
五「2人とも良く似合ってるよ♪」
ご満悦の五条に対し、普段制服姿しか見たことのない女子の変わりぶりに、虎杖と伏黒は顔を染めた。
釘「コラ男子! 感想! なんか言いなさいよ!」
虎「スッゴく似合ってる!」
伏「あぁ、先生のセンスも なかなか悪くない」
五「じゃあ みんなで花火でもしよっか♪」
手持ち花火に家庭用の打ち上げ花火。
ズラリと種類を並べ、「どれからする~?」と言う五条。
みんなで花火をしている様子を撮影する なな に、虎杖が声をかけた。
虎「写真ばっか撮ってないで、なな もしよーぜ!」
手を引っ張られ、一緒に花火を選ぶ虎杖と なな。
虎「なな 、ホント良く似合ってるよ」