第26章 思い出作り⦅虎杖悠仁⦆
《1年生 全員 教室に集合!》
それぞれのスマホに、担任である五条からメッセージが届いた。
五「みんな揃ったね」
伏黒、虎杖、釘崎、なな を見て、五条は続けた。
五「…みんな…、この夏、やり残した事は無いかい?」
1年生's「「「「…え??」」」」
いきなり呼び出され、何事かと思っていたら拍子抜けな質問をされ、1年生's は間抜けな声が出た。
五「みんな良いかい??」
キラーン、という効果音が似合いそうなほど、キメ顔をし、五条は言葉を続けた。
五「夏って言うのは長いようで短いんだよ?
しかも! 青春真っ只中の高校生の夏だよ?!
思いっきり青春 楽しんじゃいなYO!」
ラッパーか?と思うくらい、五条はノリノリで1年生's に話した。
五「だぁかぁらぁ♪
…夏と言えばー?!」
五条はそれぞれ指さしながら、返答を促した。
伏「…海」
釘「花火!」
虎「かき氷!」
『お祭り♪』
1年生's の答えを聞き、五条は満足そうに頷いた。
五「いいねぇ♪
少し落ち着き始めたから、思い出作りといきましょう♪
この辺に お祭りは無いから出来ないけど、海に花火!
良いじゃん、やっちゃおー!」
女子は浴衣ねー♪と付け足した五条。
釘「何で急に浴衣が出てくるのよ」
五「夏と言ったら浴衣でしょ♪
男子の浴衣は興味ないけど、なな の浴衣姿に興味がある♪」
ロリコンめ、と釘崎に睨まれながら聞き流す五条は さすがである。
『センセー…、私 浴衣持ってないよ』