第24章 見守りたい⦅宿儺⦆
宿「なな を守りたいなら、俺の言うことを聞くべきだな」
五「なな 可愛いもんねー♪
……それとも、なな の性格や術式のことを心配してるのかな?」
五条は急に真面目な声で宿儺に話した。
宿「…ふん。貴様も気がついているなら、俺の言う通りにしろ」
どこまでも強気な態度を崩さない宿儺に、五条はまたいつもの軽いノリで宿儺に話した。
五「僕は別にいいよ~♪
でもさ、この人形に指取り込ませて、宿儺は人間に害をなさ無いの??
ま、何かするような事があれば僕が祓っちゃうから問題ないんだけどね♪」
と五条が言うと、宿儺は「安心しろ」と言い、続けた。
宿「もともと微力な呪力しか持っていない その人形に、俺の指を取り込ませた所で、その人形で何ができる」
それ(人形)にちゃんとした指ないから術式結べないし、と宿儺は伝えた。
五「それも そぅね♪
いいよ♪ 指1本もらってきてあげる♪」
虎「いいの?! そんなんでホントにいいの?!」
五「とりあえず、今から天元様の所に行ってくるから待っててよ♪」
そう言い、宿儺の指を貰いに直談判に向かった五条を見送る虎杖は宿儺に話しかけた。
虎「なぁ、さっきの五条先生の なな の性格とか術式が どぅのこぅの、って どぅいう事?」
宿「やはり小僧は鈍いな…」
ハァ、と大きな ため息をついて宿儺は続けた。
宿「なな は人間の感情にあてられ過ぎだ。何かのきっかけで闇落ちしかねない」
虎「闇落ち?」