第22章 同級生⦅虎杖ver⦆
虎「" ホントに なな は来られないのか " とか、" なな の言葉で聞きたい " とか言ってた」
伏「………」
虎「でもさぁ、俺、電話相手が なな 、なな って連呼するから正直イラッとしたんだよなぁ」
黙って聞いていた伏黒は、腕を組みながら ハァ、と ため息をついてから虎杖に話しかけた。
伏「お前、電話相手の気持ちは分かるくせに、自分の気持ちは分からないのな」
虎「??」
伏「自覚が無いなら それでもいい。
でも、今回 お前が なな の代わりに同窓会断ったのは正しかったと思う」
伏黒の言葉を聞き、虎杖は「…そっか」と自分に納得させるように呟いて笑った。
伏「虎杖が 自分の気持ちに気づくのは いつになる事やら」
やれやれ、と伏黒は小さく呟いた。
*虎杖ver おわり*