第22章 同級生⦅虎杖ver⦆
放課後。
高専1年生'sは まだ寮に戻らず、いつものように話をしていた。
そこに、なな の携帯が着信を告げ、なな は場所を少し移動して、電話対応をしていた。
『…うん…うん…
分かった、また決まったら教えて』
電話を切った なな が戻ると、虎杖が声をかけた。
虎「珍しいな、誰と??」
『中学の時の友だち。
今度、同窓会開くから会おうって』
釘「あんまりノリ気じゃなさそうね」
釘崎が なな に声をかけた。
『中学の3年間って あんまり楽しかった思い出ないし…』
虎「その同窓会って絶対参加なの?」
『違うと思う』
虎「じゃあ無理に行く必要ねぇじゃん」
うんうん、と頷く伏黒と釘崎。
『良いのかぁ…。せっかく声かけてもらったなら行かなきゃいけないと思ってた』
釘「なな は人の事 気にしすぎ」
伏「俺も そぅ思う。協調性があっていいと思うけど、いつも周りに合わせて、自分の事は後回しだよな」
虎「そぅだよ、もう少し自分の気持ちに素直になれよ」
3人の言葉に、なな は少し驚いたが『ありがとう』と笑った。
『今度電話着たら断ろうと思う♪』
それから数日後、ななの携帯が頻繁に鳴るようになった。
伏「まだ断って無かったのか?」
『…うん ;
断るタイミング掴めなくて…』
釘「最近、電話長くなってきたよね?」
夜もたまに電話してない? と釘崎が なな に聞くと『うん ; 』と答えた。
『最近の近況報告?みたいな感じで、なかなか話を切れなくて ; 』