第16章 言葉足らず⦅虎杖ver⦆
それは些細な一言。
言った本人からすればなんて事ない一言。
でも、言われた当人は意外と重みのある言葉に感じる事もある。
☆ ☆ ☆
今日は1年生'sで買い物に来た。
釘崎と なな はショッピングを楽しみ、虎杖と伏黒は荷物持ち状態。
釘「あ! なな 見て! 新しく出来たお店みたい♪
お昼はここで食べよー♪」
『可愛い お店ー♡』
4人で1つのテーブルに座り、それぞれ注文を済ませる。
運ばれてきた料理を いろんな角度から撮る釘崎と なな。
虎「こうしてると フツー の女子高生だな」
パクパクと自分のご飯を食べながら、伏黒に話しかける。
伏「息抜きも必要だろ。
四六時中 不気味なもんと戦ってるんだ。たまには好きな事したいだろ?」
虎「ほぉ、さすが伏黒だな」
男子より遅く食事を始めた女子2人も食べ終わり、高専へ戻っている途中。
虎「なな て いつも 旨そうにメシ食うよな♪
俺の中の なな はいつも何か食べてるイメージ♪」
悪気はなく、そう言う虎杖以外の3人は固まった。
『え。あー…、そぅかな?』
エヘヘ、と笑う なな。
釘「ちょっと虎杖! せっかく楽しんでたのに どぅいうつもりよ!」
伏「………馬鹿………」
虎「え?! 何で?!」
釘「だからアンタはモテないのよ!」
なな 行こ!と言って、荷物持ちの2人をおいて足早に なな を引っ張って釘崎は去っていってしまった。
虎「おい! 荷物どぅするんだよ!!」
伏「お前…、今のは どぅいうつもりだよ」