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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第15章 言葉足らず⦅宿儺ver⦆


それに気づいた宿儺は「あぁ、これか」と言い、言葉を続けようとしたが

『聞きたくない!』

なな の言葉が、宿儺の言葉を遮った。

『…他の人の話なんて聞きたくないです………』

うつむく なな に、宿儺は「おい」と声をかけるが、なな はうつむいたままだ。

宿「なな、顔をあげろ」

腕を掴んでいる手は離さず、空いている手で なな の顎をクイと持ち上げ、口づけをした。

『?!』

触れるだけだったものが、宿儺の舌が なな の口腔内に侵入しようとしてきた。
拒むように唇を閉じようとするが、それは許されず、侵入してきた舌で なな を堪能した。
耐えられず、カクン と腰が砕けた なな は大人しく宿儺に横抱きされ、屋敷に戻された。


宿「で? なな はなぜ出て行こうとしたのだ?」

あぐらをして座る宿儺の上に、逃げられないように 後ろから抱きしめられている なな は少し落ち着きを取り戻し、ゆっくり口を開いた。

『宿儺さま………私は…背も小さいし……胸も…小さいです………。
その着物が…似合う女性の事が…気になるのでしょう?』

話しながら また目に涙を溜める なな。

宿「…はぁ………」

大きな ため息をつき、宿儺は なな を自分と向き合うように座らせた。

宿「…この着物は お前にだ、なな…」

『え??』

宿「一緒に過ごすようになって、もぅすぐ1年になるだろう。何か贈りたいと思ったからな。普段身につける物が良いと思って」
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