第187章 呪⦅五条ver⦆
「ずっと何か物足りない感じがあったんだ。でも、こうして なな の隣で なな の声を聴くだけで僕の心は満たされる」
五条の大きな手が、そっ と なな の頬を覆った。
『?!// 五条先生??// 』
顔を赤くする なな に、五条はクスッと笑うと、そのまま なな の頭を優しく撫でた。
⦅ なな は前世の記憶が無いのかな? そのうち思い出すかな??
でも、この広い世界で こうしてまた巡り逢えたんだ。
今の なな が僕の事を覚えていなくても、僕が前世の なな との思い出を憶えているから大丈夫。
また あの頃のように笑い合おうね、なな ⦆
なな の頭を撫でていた手を止め、なな の髪を少しだけ掬って毛先にキスを落とす。
『~~~ッ?!// 』
声にならない声で なな は五条と視線が合った。
恥ずかしそうに五条から視線を外す なな に、五条は「か~わいぃ♪」と機嫌良さそうに言った。
*おわり*