第186章 呪⦅宿儺ver⦆
嫌、きっと違う。
俺は なな だから好きになったのだ。
千年封印されていた間に、なな は生まれ変わっているだろうか。
なな の生まれ変わりなら俺は きっと気がつく。
なな に想いを馳せながら、目隠しの呪術師と器の小僧の話を黙って聞いていた。
「は~い、じゃあ悠仁 今から恵以外のクラスメイトを紹介するからね♪」
「おう♪ 楽しみだなぁ♪」
ガラガラと扉が開き、俺が小僧に呪肉した際に居た黒髪のツンツン頭の隣。
「!!」
あの日 別れた色白さではなく、血色の良い健康そうな顔色の なな が居た。
「ケヒっ」
「ん? 悠仁 何か言った?」
*おわり*