第163章 束縛カレシ⦅虎杖 ver⦆
任務地に着き、先に なな が車から降りた。
虎杖は なな の後ろに続き車を降りたが、ぱっ と伊地知の方を向いた。
「伊地知さん、なな は俺の彼女だからね?」
「?? 知ってますよ?」
虎杖の言葉に首を傾げる伊地知に虎杖は「知ってるなら良かった」と笑って続けた。
「いくら伊地知さんでも なな と2人きりとか 俺イヤだから今日付いてきたの♪
上(上層部)には俺が一緒に任務に入った事言わないでね」
じゃあ、行ってきまぁす♪、と片手を上げて帳の中に入っていく虎杖に、伊地知は無言のまま青ざめていた。
⦅ 虎杖くん、どんどん五条さんみたくなってる……… ⦆
『何かあったの?』
やっと帳に入ってきた虎杖に なな がそう聞くが、虎杖は「何でも無いよ」と答えた。
*おわり*