第161章 図書館⦅伏黒⦆

談笑を楽しんでいると、伏黒のスマホが鳴り出した。

「悪い、ちょっと電話」

そう言い、伏黒はベンチを立ち 少し離れた場所で電話をしていた。

「……用事が入ったから帰る」

眉間に皺を寄せ、伏黒は そう言った。

『うん、気をつけてね』

「課題の邪魔して悪かった…。
もし迷惑じゃなければ、連絡先 交換しないか？」

『いいよ♪
伏黒くんと お話するの楽しいし、また会いたい』

伏黒は少しだけ頬を染め、なな と連絡先を交換した。

「じゃあ、あとで連絡する」

そう言って伏黒は帰っていった。
伏黒を見送り、なな は伏黒が言っていた本を借りに図書館の中に入った。