第161章 図書館⦅伏黒⦆
伏黒 side
「あ! 伏黒やっと来た!」
片手を上げ、こっちこっち と手を振る虎杖。
「もぅ、せっかくの休みなのに任務とか最悪」
明らかにイラついている釘崎。
「やぁ、悪いねぇ。僕のところに来た任務なんだけど、いい機会だから皆にやってもらおうと思って♪」
いつも通りヘラヘラと五条が言うと、伏黒は眉間に皺を寄せたまま五条に近づいた。
「先生…、マジで一回殴らせてくれませんか?」
「えー? どぅしたの恵ぃ、なんで怒ってんの??」
「アンタの任務なのに休日の俺等を使わないで下さい」
はぁ、と ため息をついて伏黒はガシガシ頭を掻きながら任務内容を聞いた。
やっと任務が終わり、スマホに目を向ければ なな と別れてから だいぶ時間が経っていた。
⦅ もう10時か…。
さすがにこんな時間に送るのは迷惑か……。
でも、"あとで連絡する" って言ってあるから一言だけ送っておくか……… ⦆
スマホを操作しながら伏黒は なな にメッセージを送信した。