第158章 気にしすぎ⦅虎杖悠仁⦆
釘崎は自分の隣を歩く なな にそう言えば、なな は『うん♪』と吹っ切れたように笑った。
「今日は何買うんだ?」
伏黒が声を掛けた。
「服を買うわ♪
なな と同じ服買って双子コーデにするの♪」
ふふん♪、とご機嫌に答える釘崎に、虎杖は「いーな。なな 、俺とも お揃いのパーカー買おう?」と言い出した。
『え?』
「俺だって なな とお揃いのもん欲しい」
『え?//』
顔を赤くする なな に、釘崎は虎杖を睨んだ。
「何で なな が彼氏でも無いアンタと お揃いのパーカー買わなきゃいけないのよ?」
「いーじゃん、なな が俺とお揃いはヤダってんなら無理にとは言わないけど…」
釘崎の圧に圧倒されながら虎杖が答える。
「でも虎杖、お揃いのものって普通は恋人同士が持つんじゃないか?」
冷静な伏黒がもっともな事を言う。
「ん~…。
そんなに お揃いってダメかなぁ?
俺は なな の事だ好きだし、お揃いのものって かなりテンション上がるけどなぁ」
さらり、と虎杖は そう言った。
⦅⦅ 公開告白しやがった… ⦆⦆
伏黒と釘崎は ため息をついた。
「なな は俺とお揃いヤダ?」
3人の視線を受け、なな は『…イヤじゃない//』と小さく答えた。
なな の答えを聞き、虎杖はニコニコして「じゃあ、後でお揃いのパーカー選ぼうな♪」と言った。
なな は うん、と小さく頷いた。
釘崎と一緒に服を選び終え、昼食を食べ終えると虎杖は なな の手を引いて歩き出した。