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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第156章 浮わついた気持ち⦅五条⦆


「ちゃんと誠意を見せて謝れば、なな さん なら1回なら大目にみてくれるんじゃないですか?」

大人な回答をする恵に、黙(だんま)りを決めこむ僕に野薔薇は「まさか」と言って、僕を睨んだ。

「…常習犯じゃないわよね?」

「………………」

「……………最ッ低……………」

野薔薇、さっきよりドン引きしてるよね。
恵もそんな目で僕を見ないで…。

「何? なに? 何なんだよぉ!」

ピュアな悠仁には大人の汚れた部分なんて知る必要はないから、お願い、少しだけ黙ってて。

「なな さんの事 何だと思ってるの?
フラれて当然だわ!」

「俺も釘崎と同感です」

何となく内容を察知した悠仁は困ったように眉尻を下げて僕を見ている。

「…何度も許してくれてたから…
…でも、僕には なな しかいないんだ…」

「そんなの先生の都合でしょ?
そんな事 繰り返してる人の隣で なな さんが幸せだと思ってるの?」

「…ごめん」

「私に謝らないでよ。
なな さんに謝りなさいよ」

あぁ…、まさか年下に叱られるなんて…。
いつの間にか男子は黙り込んじゃったし。

「……五時間目の授業自習でも い?
なな に逢ってくる…」

「フラれても慰めませんよ」

…恵、ヒドイ。

1年生に送り出されて、なな に電話をする。
呼び出し音がするのに出てくれない。
今日の任務は午前中だけだったはず。
家に行けば逢えるかな。

なな の家をノックする。

ガチャ、と鍵が開く音がし、控えめにドアを開けてくれた。
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