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一緒に夢みませんか?[呪術廻戦]

第11章 嫉妬⦅宿儺ver⦆


『??』

じっと自分を見つめる なな に気付き、宿儺は「驚いたか?」と聞いた。

『どのように隠しているのですか??』

不思議そうに宿儺の顔や体を見る なな に「呪力を抑えているのだ」と教えてくれた。

宿「この姿であれば、人々も俺が両面宿儺とは気づかんだろう」

なな が持っていた籠を持ち、宿儺と なな は町を目指した。



☆ ☆ ☆


宿「…人がゴミのようだ…」

人の多さに うんざり したように宿儺は呟いた。

「おや、今日は旦那さんも一緒かい?」

店の おばさんが声をかけた。

『はい』

嬉しそうに答える なな。

「良いねぇ、お似合いの夫婦だよ」

店のおばさんと 会話をしながら、魚を選んでいる なな を確認し、宿儺は他の店も見て歩いた。
特に興味をひくものも無く、先ほどの店に戻ってくると、なな の隣に見知らぬ男が立ち、なな と親しげに話している。

宿「おい、何をしている」

怒りを含んだ低い声で なな の隣の男に声をかける。

「ん? なな さんの旦那さんかい??」

人懐っこそうに男は宿儺の方を向いた。

宿「気安く なな の名前を呼ぶな。不愉快だ」

「そうは言われてもなぁ。なな さん はいつも山菜持ってきてくれるし、愛想も良くて 話しやすいからなぁ」

宿「不愉快だ。なな、用事は済んだか? 帰るぞ」

なな が返事をする前に、宿儺は なな の腕を引っ張りながら歩いていた。

『おばさん、お魚ありがと』
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