第134章 補助監督のお仕事⦅現パロ 宿儺・虎杖双子設定⦆
『ほら、宿儺行くよー』
ベンチに腰掛け、空を眺めていた宿儺を見つけ なな は大きく手を振った。
「……………」
「ほら、なな が迎えに来たんだから行ってこいよ」
隣でスマホを構っていた虎杖が宿儺に声をかける。
面倒くさそうにベンチから立ち上がると、宿儺は虎杖を見た。
「お前も任務だろ。たぶん同じ車だ」
「そぅなん?」
宿儺を見上げていると なな の声がした。
『あ! 悠仁も居たんだね!
悠仁も送ってくから こっち来て!』
「おう」
双子は なな の方へ歩きながら虎杖は首を傾げた。
「そういえば、何で宿儺は俺の任務まで知ってるん?」
「なな から聞いてるから」
ポケットに手を突っ込んで宿儺は答えた。
「えっ? いつの間に?!」
「なな が俺の担当になった時から」
しれっとそう言う宿儺。
「いやいや おかしい!
なな は俺等の担当な!
宿儺の、担当じゃないから!」
なな は自分たちの担当である事を主張する虎杖に、宿儺は ケヒッ と笑った。
「じきに俺専属の担当にするさ」
「…………… なな かわいそ…」
呆れながら虎杖が言うと宿儺にジロッと睨まれた。
「お前等の担当を許可しているだけ心が広いと思わんか」
「ぅわー、ぅわー、俺様発言来たよー。束縛激し過ぎ」
何故かケンカを始めた双子の元に なな がやって来た。
『もぅ! 何やってんの?
任務に遅れるでしょ?!』
「だって宿儺が」
「ぁ"あ"? 貴様が突っかかって来たのだろう」